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관리자 2022-12-21 10:56
日韓新時代フォーラム2022年5月月例会
■日時:2022年 5月 23日(月) 18:30-20:20
■場所:東西大学校センタムキャンパス 17階 MICE実習室
■プログラム:
- 夕食会(18:30-19:00)
- 講演会(19:10-20:20)
テーマ:「歴史から見た日韓関係と文明交流-ソウルと京都の1万年-」
司会:金 大植(慶南情報大学総長)
講演者:鄭 在貞(ソウル市立大学人文大学歴史学科名誉教授)
指定討論:李 京珪(東義大学日本語学科教授)
■行事の写真:
■行事の要約:
韓日新時代フォーラム 5月月例会開催
鄭 在貞(ソウル市立大学人文大学歴史学科名誉教授)「歴史から見た日韓関係と文明交流-ソウルと京都の1万年-」
5月23日(月)、韓日新時代フォーラム5月月例会が開催され、ソウル市立大学の鄭在貞教授によるオンライン基調講演「歴史から見た日韓関係と文明交流-ソウルと京都の1万年-」が行われた。
今回の鄭在貞教授の講演は、「ソウルと京都の1万年」という独特な副題にもあるように、悠久の歴史の中での韓国と日本の文明交流を通じて日韓関係を眺めるという形で行われた。特に自らの著書である『ソウルと京都の1万年』を引用しながら、日本の歴史都市・京都に残る日韓の文明交流の遺跡を辿りながら、話が進められた。
まず、唐の都・長安(現在の西安)に倣って、8世紀末に作られた京都という都市を風水地理説による説明を加えながら、その碁盤の目状になっている街並みを紹介した。そして、このような今日の京都を大々的に変化させた人物が豊臣秀吉であるという史実を取り上げ、京都の隅々に残っている秀吉の痕跡について紹介した。
また、京都の地に人が暮らせるような都市を作ったのが、朝鮮半島から渡った新羅系の渡来人たちであるとし、首都の造成に大きな力になったと説明した。その根拠として、新羅系の人々が集まって暮らしていた場所の近くにある廣隆寺には、韓国の金銅弥勒菩薩半跏思惟像と似た木彫りの弥勒菩薩半跏思惟像があるが、これは百済から贈られたものであった。これら二つの仏像を通じて、過去の韓国と日本の文化交流がどれほど密接であったかを紹介した。
また、比叡山にハングルで書かれた張保皐の顕彰碑、日本で仏教を広く広めた円仁、三井寺に祀られた新羅明神、高山寺に遺された絵に現れる元暁と義湘などにまつわる話を紹介しながら、中世の時代の日韓両国の知識人たちの相互尊重と交流を見ることができると説明した。このような良好な交流の歴史を知ることができる一方で、豊臣秀吉による壬辰倭乱(文禄・慶長の役)が残した耳塚など、心の痛む歴史を物語る史跡も京都に遺されていることを指摘した。
江戸時代には朝鮮通信使が再開され活発な交流が続いたが、近代に入ると交流が途絶え、逸早く西洋文明を受け入れて明治維新を果たした日本は、近代化に遅れた朝鮮を植民地として支配することになったとし、近代史の痕跡も京都に多く遺っていると語った。そして、京都大学出身の有名なハングル学者崔鉉培、我が国現代物理学の父と呼ばれる李泰圭、また同志社大学のキャンパスに詩碑のある民族詩人尹東柱と彼を世に知らしめた鄭芝溶などを通じて、近代における人的繋がりを紹介した。
最後に、在日一世の実業家鄭詔文が収集した朝鮮の考古美術品を基に創設された高麗美術館を紹介しながら、古代から現代に至るまでの日韓の非常に複雑で多様な関係について語った。両国は時代ごとに文明を伝え、受容しながら、それぞれの文明を発展させてきた結果、現在ではほぼ対等で水平的な関係になったとし、悠久の文明交流の歴史の中で日韓関係を見つめ直してはと提案した。
講演後は、本当の意味での「歴史直視」とはどういうことなのか、両国の市民団体連帯のあるべき姿などについて議論が行われた。