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관리자 2022-12-21 11:32
日韓新時代フォーラム2022年9月月例会
■日時:2022年 9月 26日(月) 18:30-20:20
■場所:東西大学校センタムキャンパス 17階 MICE実習室
■プログラム:
- 夕食会(18:30-19:00)
- 講演会(19:10-20:20)
テーマ:「韓国と日本、過去の克服と和解のために」
司会:鄭 起永(釜山外国語大学前総長/日本語創意融合学部教授)
講演者:森山 新(お茶の水女子大学文教育学部グローバル文化学環教授)
指定討論:韓 泰文(釜山大学国語国文学科教授)
■行事の写真:
■行事の要約:
韓日新時代フォーラム 9月月例会開催
森山 新(お茶の水女子大学文教育学部グローバル文化学環教授)「韓国と日本、過去の克服と和解のために」
9月26日(月)、韓日新時代フォーラム9月月例会が開催され、森山新お茶の水女子大学教授による基調講演「韓国と日本、過去克服と和解のために」が行われた。
森山教授は学生時代に世界一周旅行をしながら、最後に訪問した韓国の人々の熱い心に魅力を感じると同時に、両国の悲しい歴史に触れたこと、その後に日本語教師として訪韓し、歴史問題の克服のために自らが取り組んできたことなどを紹介した。
講演はまず、日韓関係が改善できない理由を問うアンケート調査の分析から始めた。日本による植民地支配という歴史問題が根本的な原因であるというのは共通するものの、韓国人が日本側の政府の対応や教育、報道に原因があるとするのに対し、日本人は現在の韓国政府の対応にも問題があり、反日的な教育や報道が対立を激化させているとの回答が目立つと紹介した。これらの違いが生じる理由として、歴史や国際情勢に対する双方の認識の違いと自文化中心の視点を挙げて説明した。
次に、対立を克服するための理論として、Allportの接触仮説における、大学や教師、学生、外国語の役割を紹介し、接触仮説を補完する3つのモデル「PERSONALIZATION MODEL(個人を見る)」、「MUTUAL DIFFERENTIATION MODEL(相手の長所を見る)」、「COMMON INTERGROUP IDENTITY MODEL(アイデンティティーを共有する)」について説明した。
そして、これらの理論を基に、日韓の大学で両国の対立を克服するために実践してきた具体的な取り組みを紹介した。例えば、同徳女子大学との間で行った韓日合同大学生国際交流セミナーでは、政治・歴史問題などタブーを避けず、両国の学生が同じ空間で議論し、協力することで、自文化中心主義を克服したシティズンシップを意識付けることができたとした。それ以外にも、オンラインでの複文化・複言語コンソーシアム、日中韓3カ国にアメリカ、EU、ニュージーランドの学生も含めた国際学生フォーラムなど、多様な教育実践とその効果を紹介した。
最後に、日韓両国が和平へと進む道として、対立の克服から始め、そして和平へと進んでいく「2段階の対応」を示した。すなわち、まずは未来に向けた現在の問題の解決から始めることで、実質的な対立を取り除いた後に、過去の問題を取り扱い、根本的、深層的な対立を克服していくべきであると述べ、講演を終えた。
講演後は、日韓対立克服のために、政府・教育機関・民間団体などが果たすべき役割、日韓関係において現在・未来の問題と過去の問題を切り離した対応が可能なのかなどについて、議論がなされた。