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관리자 2023-04-19 09:59
日韓新時代フォーラム2022年10月月例会
■日時:2022.10.24(月) 18:30-20:20
■場所:東西大センタムキャンパス 地下1階 コンベンションホール
■タイトル:「日韓関係の現況と外交安保協力の模索 –日本の視角を中心に-」
■プログラム概要:- 夕食会(18:30-19:00)
- 基調講演(19:10-20:20)
司会者:張済国(東西大学 総長)
テーマ:「日韓関係の現況と外交安保協力の模索 –日本の視角を中心に-」
講演者:西野純也(慶應義塾大学法学部政治学科 教授/同大学朝鮮半島研究センター長)
指定討論者 : 林錫俊(東亜大学国際専門大学院 教授)
■行事の写真:
■行事の要約:
「日韓関係の現況と外交安保協力の模索 –日本の視角を中心に-」
10月24日(月)、韓日新時代フォーラム10月月例会が開催され、西野純也慶應義塾大学法学部政治学科教授/朝鮮半島研究センター長による基調講演「日韓関係の現況と外交安保協力の模索―日本の視点を中心に」が行われた。
西野教授は、韓国に関する日本の世論動向、岸田政権の日韓関係に関する立場と外交安保政策の方向性、そして、日韓の外交安保協力の可能性等について講演した。
まず、日本の言論NPOと韓国の東アジア研究院EAIが共同で行った世論調査を基に、相手国に対する印象、日韓関係回復のための努力の必要性、日韓関係の重要性とその理由、そして、尹錫悦政権と岸田政権での日韓関係改善の可能性等に関する調査結果を示しながら、現在の日韓両国民の認識について解説した。
次に、岸田政権の日韓関係の見方については、2022年10月の所信表明演説を紹介しながら、韓国との関係改善に強い意志を持っていることを示した。そして、同政権の外交安保政策の方向性は「新時代のリアリズム外交」であり、アジア唯一のG7国家としてウクライナ戦争への対応を迫られる中、新たな防衛力整備のための予算編成の必要性、反撃能力、経済安全保障問題、安全保障関連3文書改定といった課題に取り組まねばならないことを説明した。
そして、シンガポールでのアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)で岸田首相が述べた「平和のための岸田ビジョン」を紹介した。岸田ビジョンは、①自由で開かれたインド太平洋(FOIP)の新たな展開、②安全保障の強化、③核兵器のない世界に向けた現実的な取り組みの推進、④国連安保理改革をはじめとした国連の機能強化、⑤経済安全保障など新たな分野での国際的連携の強化という5本柱からなっており、そのためには、韓国政府との協力が不可欠であると語った。
最後に、日韓外交協力の可能性について、日米韓の安全保障協力の再活性化が期待される中、日韓の安保協力のための信頼構築の重要性を強調した。安保情報の共有や経済安保協力を通じ、国際秩序の維持発展に協力すべきで、北朝鮮の核問題への対応等で日韓の協力が期待できると語った。しかしながら、日米韓の安保協力の強化、米中関係が世界秩序に及ぼす影響等に関する世論調査を見ると、国際秩序に対する日韓両国民の見方には大きな違いがあるとし、先ずは戦略的レベルで認識の共有を図った後に、具体的な協力の在り方を論じるべきであろうと語った。
講演後、歴史問題をめぐる相互不信がある中での外交協力のあり方、伝統的安保と非伝統的安保での協力、安倍・菅政権と岸田政権の外交政策の継続性と変化等について、活発な議論がなされた。