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관리자 2023-04-19 11:18
2023年2月月例会
■日時:2023.2.27(月) 18:30-20:20
■場所:東西大センタムキャンパス 地下1階 コンベンションホール
■タイトル:2月月例会開催「日韓報道交流の現在 -西日本新聞と釜山日報の事例から-」
■プログラム概要: - 夕食会(18:30-19:00)
- 基調講演(19:10-20:20)
司会者:鄭 起永(釜山外国語大学 前総長/日本語創意融合学部 教授)
テーマ:「日韓報道交流の現在 -西日本新聞と釜山日報の事例から-」
講演者:平原奈央子(西日本新聞社所属 釜山日報派遣記者)、黃奭夏(釜山日報 政治部記者)
指定討論者:朴志允(サンミ財団 理事長)
■行事の写真:
■行事の要約:
韓日新時代フォーラム 2月月例会
「日韓報道交流の現在 -西日本新聞と釜山日報の事例から-」
2月27日(月)、韓日新時代フォーラム2月月例会が開催され、西日本新聞社所属で釜山日報へ派遣中の平原奈央子記者と釜山日報政治部の黃奭夏記者による基調講演「日韓報道交流の現在 -西日本新聞と釜山日報の事例から-」が行われた。
まず、黃奭夏記者は西日本新聞が釜山日報の紙面に最初に登場した記事の話から始めた。1950年6月4日の「宇品丸船長に尋ねた日本」という記事で、終戦後の国交がない中、釜山日報の記者が日本人船長に当時の日本の様子についてインタビューした記事であった。また、1960年代の国交正常化前後の西日本新聞編集局長の釜山日報本社訪問や、同紙に掲載された寄稿文等の記事も紹介された。
両紙の交流が本格化したのは1990年代からで、様々な文化交流行事の開催、共同調査の実施、国際学術シンポジウムの開催などが行われ、1996年9月に協定が結ばれたと言う。協定締結後は、事故・災害、都市と文化、歴史問題等、多様な分野で取材協力と共同報道が積み重ねられてきており、それらの記事が紹介された。また、2002年からは両紙の間で記者の交換派遣制度が始まり、日韓関係の悪化、コロナといった困難な局面でも途絶えることなく、2022年までの20年間で両紙の記者31名が相互派遣されていると言う。
黄記者はこれまで記憶に残っている西日本新聞からの派遣記者の記事を振り返りながら、同年の釜山-福岡フォーラムでの柴田健哉西日本新聞社社長の「釜山日報への派遣記者の努力もあり、日韓関係がひどく悪化した2019年にも、西日本新聞の読者は二紙の交流を支持し、新たな日韓関係構築を二紙に期待してくれた」とのコメントを紹介し、講演を締めくくった。
次に、平原記者は西日本新聞社が位置する福岡という都市の紹介から話を始めた。天神や博多駅前の再開発の状況やそれに対する読者の声、また、日本全体では東京一極集中が強まる中、福岡市の人口は増加を続け、2020年には160万人を超えたこと等を紹介した。そして、そのような福岡という地において、西日本新聞が果たしている役割、特に九州と釜山の橋渡しとして長年寄与してきたことについて語った。
平原記者は両紙の記者交換制度が始まってから20周年の年に派遣された記者であり、釜山での派遣期間中、多様な分野に関する取材に精力的に臨んだと言う。自らも関わった記憶に残る取材として、浮島丸事件の被害者の遺骨を釜山の墓地で確認した記事や、釜山の少女像に関する記事、また前年10月に釜山で開催されたBTSの万博誘致公演の記事等を紹介した。
最後に、世界の中でも有数の新聞発行部数を持つ日本においても、新聞は他のメディアに押され、改革を迫られていると述べ、読者の情提供プラットフォーム構築、それに基づいた取材と記事化、他の地方紙とのプラットフォーム共有による連携等、西日本新聞の取り組みを紹介し、話を終えた。
講演後の質疑応答では、デジタル化や幅広い年代層の読者獲得への両紙の取り組み、日韓関係報道に関するメディアの姿勢等について、活発な議論が行われた。