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日韓新時代フォーラム2025年10月月例会

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관리자 2026-01-21 14:30

日韓新時代フォーラム 10月例会

■日     時:2025年10月27日(月)18:30-20:30

■場     所:東西大学 センタムキャンパス 4階 W408 ブックカフェラウンジ

■プログラム:18:30-19:00 夕食懇談会

                               19:10-20:30 招聘講演会

                               -講師者:李根(ソウル大学国際大学院教授)

                        -テーマ:米中覇権争いと韓国の大国戦略

                 -司    会:趙江熙(釜山大学教授)

                               -指定討論者:林錫俊(東亜大学教授)

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ソウル大学国際大学院の李根教授は、「米中覇権争いと韓国の大国戦略」と題した講演の中で、21世紀の国際秩序において韓国が大国へと飛躍するための条件と課題を提示した。李教授は「今の時代、世界を動かすのは歴史や民族ではなく市場である」と述べ、産業・技術競争力とサプライチェーンの安定性を基盤とした「市場大国」としての能力確保が必要であると強調した。

 

李教授は「大国」を「国際秩序の整合性の中で、人間の生存と経済活動、危機対応能力を持続的に維持できる国家」と定義した。したがって、軍事力よりも産業、技術、世界市場へのアクセスが重要であり、時代の国際秩序に適合できなければ大国にはなれないと指摘した。特に大韓民国が先進国へと成長できたのは、1945年以降に確立された自由主義的国際市場秩序のおかげであり、「自由で開かれた市場秩序こそが我々の国益である」と強調した。

 

また、大国の核心をハードパワーではなく「国際秩序の設計力(diplomatic design capacity)」に見出した。国際秩序を分析・調整し、新たなビジョンを提示できる指導層の外交的想像力と実行力が不足していれば、韓国は製造強国に留まるだけで、真の大国へと成長することは難しいと診断した。

 

あわせて、今後5〜10年を国際秩序再編の分岐点と見て、米中の秩序設計競争の中に韓国が積極的に参加し、影響力を拡大すべきだと主張した。韓国は半導体・バッテリー・造船・AIなどの戦略産業を保有し、世界5位圏の軍事力と文化的ソフトパワーを備えているが、依然として「北朝鮮中心の狭い世界観」に留まっていると評価した。

 

一方、中国の「天下経済圏」構想や「中国製造2025」、「一帯一路」、「双循環」戦略は、自由市場秩序を歪め、韓国の国益に否定的な影響を及ぼすと分析した。教授は、韓国が自由で開かれた国際経済体制の守護者(ディフェンダー)の役割を果たすべきだと主張した。さらに、21世紀の核心的な競争は「プラットフォーム覇権」であり、米国のグーグル・アップル・メタと中国のテンセント・アリババ間のデカップリングが進む中で、韓国の選択が今後の生存戦略を決定づけると強調した。

 

李教授は、韓国が参加すべき新たな国際秩序の方向性として、①日米韓協力体(New G3)の強化、②C5(Creative 5)構想、③AIヒューマノイド共同プラットフォームの構築を提示し、超少子化時代の代替案としてロボット経済を発展させ、「創造的大国」として認められるべきだと提言した。

 

講演後、東亜大学の林錫俊教授は、韓国が自由主義的国際秩序の中で成長したという分析に同意しつつも、「市場大国」中心のアプローチは過度に経済主義的であると指摘した。市場の領土を広げるだけでは生存は保障されず、米中競争が激化する中で、外交・安保のバランスと戦略的自律性が不可欠であると強調した。

 

また、自由で開かれた市場秩序が韓国の国益であるという主張は妥当だが、保護貿易や経済安保が強化される現実において、より柔軟な対応が必要であると評価した。林教授は、韓国が国際秩序の設計力を強化するためには、外交エリートだけでなく社会全体の戦略的思考と市民外交能力が共に発展しなければならないと強調した。最後に、日米韓の協力体構想や中国への対応戦略は重要だが、歴史問題や地域感情を超えた協力基盤の構築を並行して進めるべきであると付け加えた。