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日韓次世代学術フォーラム 第18回大会 国際学術大会 オンライン開催

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관리자 2021-09-17 13:10

日韓次世代学術フォーラム第18回国際学術大会開催


■日時:2021年 8月 20日(金) - 21日(土)
■主催:日韓次世代学術フォーラム                           ■主管:東西大学日本研究センター
■公開討論テーマ:ポストコロナとアカデミズム
■行事の要約


日韓次世代学術フォーラム 第18回国際学術大会開催
-「ポストコロナとアカデミズム」を全体テーマに-

 8月20日(金)、21日(土)の両日、「日韓次世代学術フォーラム第18回国際学術大会」がオンラインにて開催された。コロナ禍が続く中、初のオンライン(Zoom)開催となった今回の大会では「ポストコロナとアカデミズム」という全体テーマが掲げられた。日韓両国そして中国など47の大学から約200名の大学院生や指導教員等が参加し、分科別発表会、基調講演、引率教授懇談会などの各種プログラムが行われた。

 

 本フォーラムのメインプログラムである分科会では、1日目に政治・法律、社会・ジェンダー、民俗・人類の4つの分科、2日目に文化・芸術、国際関係、歴史、言語・文学、宗教・思想の4つの分科、2日間で計8つの分科にて、56本の多様な研究発表が行われた。通常はほぼ接する機会のない多様な専門分野の若手研究者が集まるため、自分の所属分野はもちろん、隣接分野で関心のある発表が行われる際には、オンライン上で会場を移動しながら日韓の多様な研究に接することができるというのが本フォーラムの特徴である。この度の大会で発表された優秀論文は、今後の審査を経て、2022年3月発刊予定の『次世代人文社会研究(第18号)』に掲載される予定である。

 

 開会式では、フォーラム代表の張済国東西大総長が開会の辞を述べた。張代表は「2004年の創立以来、様々な困難の中でも本フォーラムの開催を続け、このコロナ禍においてもオンラインという形で開催できたのは、日韓両国の未来世代の相互協力と友好親善を願う方たちの期待と協力があったからこそだ」とし、「それらの期待に応えられるフォーラムであれるよう、今後とも努力を続けていく」と語った。そして、「コロナ禍により大きく変化を遂げているこの世界的な環境が日韓両国の若手研究者にいかなる時代的課題を与えたのかについて、共に考えを巡らし、それぞれの学問的目標をより鮮明にする場にしてほしい」と次世代研究者への期待を述べた。

 

 開会式の後には、東京大学大学院情報学環の吉見俊哉先生による基調講演「大学は何処へーポストコロナ時代の大学とは何かー」が行われた。吉見先生は、西洋における大学の誕生からの歴史を振り返りつつ、コロナ・パンデミックの中で世界の大学が直面している問題について解説した。日本の大学については、社会構造の変化、それに対応できていない大学改革の問題などを取り上げ、開設科目の大幅精鋭化、クォーター性の導入、人生で3回の大学入学など、現状に対する打開策を提示した。そして、これからの大学「第3世代の大学」がその使命を果たしていく中で、人文学が担うべき役割が非常に大きいことを認識すべきであると語った。講演の後には参加者からの質問が相次ぎ、予定の時間を超えるほどの盛況を見せた。

 

 来年、コロナが収束に向かい、日韓両国間の渡航制限が緩和されれば、福岡県太宰府市の日本経済大学での開催が有力である。


■行事の写真:

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